Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
ゴリラは大トカゲの口を、両手で、グーッと開いたかとおもうと、そのままめりめりと、しっぽのほうまで、まっぷたつにひきさいてしまったのです。
ところが、ふしぎなことに、大トカゲは、ひきさかれても、血が出ないのです。そして腹の中には、はらわたでなくて、大きいのや、小さいのや、たくさんの歯車が、ウジャウジャとはいっていました。
まっぷたつにひきさかれると、その歯車が、ジャラジャラと音をたてて、地面にこぼれ落ちたではありませんか。
この大トカゲも、生きているのではなくて、歯車のしかけで動く作りものでした。西洋悪魔は、人形だけでなく、動物までこしらえる、ふしぎなうでを持っていたのです。大トカゲが、きいきい声でしゃべったのも、きっと、テープレコーダーのしかけでしょう。
ゴリラは、大トカゲの腹の中から、歯車がこぼれ落ちたのを見ると、いきなり両手で、それをかきまわしました。すると、歯車のあいだから、レコードのテープらしいものが、クシャクシャにもつれて、あらわれたのです。
ゴリラは、大トカゲのしがいを、めちゃめちゃにふみつぶしてしまうと、こんどは、そこに、ぼんやりとつっ立っていたマユミさんのほうに、恐ろしい顔をむけました。