Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
近づくにしたがって、その顔はいよいよ美しく、着物や帯はかがやくばかりにあでやかです。
「あら、お客さまね。まあ、かわいいわね。どこのかた?」
人形の小さい口がひらいて、白い歯が見えました。まつげの長い黒い目が、ぱちぱちとまたたきました。
「これはルミちゃんだよ。おまえに会いたいというので、つれてきたんだよ。」
おじいさんが答えました。
「まあ、ルミちゃんっていうの。仲よしになりましょうね。」
玉をころがすような美しい声です。ああ、これがほんとうに人形でしょうか。この美しい声が、おじいさんの腹話術なのでしょうか。ルミちゃんには、とてもそうは思えませんでした。
「ハハハ、……びっくりしているね。どうだ、わしが、たんせいをこめてつくりあげた人形だよ。ルミちゃんは、この美しいおねえさまと、いつまでも遊んでいたいとは思わないかね。いや、それよりは、ルミちゃんもこんな人形になりたいとは思わないかね。ウフフフ……、わしは、生きた人間を人形にすることもできるのだよ……。」
それを聞くと、ルミちゃんは、ぞっとして、顔から、サーッと血がひいていくような気がしました。そして、からだがぶるぶるふるえてきました。