Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
ふたりはベッドをとびおりて、だきあって、バスのすみに身をちぢめました。
骸骨は、窓ガラスに、ぴったりと、顔をつけて、こちらを見ています。黒い穴のような目、三角の穴になった鼻、長い歯をむき出した口、その口がキューッとひらいて、けらけらと笑っているではありませんか。
正一君もミヨ子ちゃんも、あまりのこわさに声をたてることもできないで、まるで磁石でひきつけられるように、窓の骸骨を、じっと見つめていました。どうきが恐ろしくはやくなり、のどがからからにかわいて、いまにも死ぬかと思うばかりです。
しばらくすると、骸骨の顔が、窓ガラスから、スーッとはなれていきました。たちさったのでしょうか? いや、そんなはずはありません。入口のほうへまわって、ドアをあけてはいってくるのかもしれません。
やがて、こつ、こつと、足音が聞こえてきました。きっと骸骨の足音です。
アッ、音がかわりました。バスの後部の出入り口においてある木の段をあがる音です。いよいよ、骸骨がはいってくるのです。正一君とミヨ子ちゃんは、そう思っただけでも、息がとまりそうでした。
ドアのとってが、クルッとまわりました。