Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
」
男の声が戸口に近づいて、板戸が、ガラッとひらかれました。
「オヤッ、へんだな。だれもいないじゃないか。おい、いま戸をたたいた人、どこにいるんだ?」
男は、暗がりのそとを見まわしながら、ふしぎそうにいいました。
しばらく待っても、だれも出てこないので、男は戸をしめて、小屋の中へもどりましたが、すると、またしても、だん、だん、だんと、おそろしい力で戸をたたくものがあるのです。
「ちくしょう。うるさいやつだ。さては、いたずらだな。たぬきのやつめ、人間をからかいにきやあがったな。よし、ひっつかまえてくれるから、待っていろ!」
ガラッと戸がひらいて、ひげむじゃの炭やき男が、そとへ、とびだしてきました。むこうの木のしげみの中で、がさがさという音がしています。男は腕まくりをして、そのほうへ、かけだしていきました。
そのすきに、小屋の横にかくれて、長い糸で、むこうの木の枝をゆすっていたこじき少年が、糸をはなして、こっそり、戸口からすべりこみ、さっきのぞいておいた床のあげぶたのところへいくと、それをあげて、すばやく地下室へすがたをかくしてしまいました。
「やっぱり、たぬきのやつだ。