Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
草むらに、なにか動物がかくれていて、いちどに動きだしたのでしょうか。大きなヘビが草をわけて、はっているような、気みのわるい、動きかたです。
その動物は、警官に化けた二十面相のあとを追って、進んでいくようにみえます。あちこちの草の動きが、そのほうへそのほうへと、うつりかわっていくのです。
「ねえ、きみ、あのおまわりさん、あやしいよ。キョロキョロあたりを見まわして、逃げていくじゃないか。あとをつけてみよう。」
「うん、あいつ、ひょっとしたら、骸骨男の二十面相かもしれないぜ。明智先生は、たとえ警官でも、見のがしてはいけないっていわれたからね。」
そんなささやき声が、動いている草むらの中から、聞こえてきました。
すがたは見えないけれども、ひとりは小林少年、もうひとりは井上一郎君の声でした。
草むらの中を、はうようにして進んでいたのは、けだものではなくて、少年探偵団員だったのです。草むらは、ほうぼうで動いているのですから、その人数は、ふたりや三人ではありません。すくなくとも十人ぐらいの少年たちが、草むらに身をかくして、あやしい人間が出てくるのを、待ちかまえていたのです。