Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
夜になり、夕ごはんがすみ、勉強の時間がすみ、ベッドにはいるころになっても、べつになにごともおこりません。
進一君は、昼間の服をきたままベッドにはいりましたが、外で見はりをしている仲間のことを考えると、眠れるものではありません。
「もう九時すぎだから、井上君とノロちゃんは、家へ帰ったかもしれない。だが、マユミさんとチンピラ隊は、まだ残っているだろう。まっ暗やみの中で、なにか起こるのを、じっと待っているだろう。」
そう思うと、なんだか、みんなにすまないような気がするのでした。
それから三十分もたったころです。進一君は、なぜか胸がどきどきしてきました。家じゅうの人がみんな寝てしまって、シーンとしずまりかえっています。そのしずかな中を、あの美しいユリ子人形が、こっそり歩いているのではないかと思うと、もうじっとしていられなくなりました。
進一君はベッドを出て、そっとドアをあけ、廊下へ出ました。電灯が消してあるので、まっ暗です。足音をたてないように、壁をつたって、人形部屋のほうへ歩いていきました。
進一君はハッとして立ちどまりました。かすかに、ものの動くけはいが感じられたからです。