Clásicos japoneses con furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lee 第二の接吻 (だいにのせっぷん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 121.960 caracteres · 247 pantallas
四
「ええ、村川さん。わたし、あなたの接吻をすぐ受けたでしょう。でも、わたしをはしたないと思ったらいやよ。わたし、あなただから、ちっとも躊躇せずに受けたのよ。ねぇ、その代り、わたしを一生捨てたら、ききませんよ。もし、一時のおもちゃになんか、したのであったら、わたしあらゆる手段で、復讐をすることよ。」
京子は、ニコニコ笑いながらいった。
「ね。捨てはしないでしょう。」
京子は、立ち上って、村川の胸にとりすがった。
「ね、それを誓って下さい。誓う代りに、もう一度接吻してくれない? ギブ・ミー・ザ・セカンド・キス! 第二の接吻をして下さいよ。」
京子は、甘えながらねだった。
女らしい妖艶さが、全身に溢れた。村川は、身震いがした。たとえ、死んでも第二の接吻なんてしてたまるものかと思った。
「ねぇ、ねぇ、第二の接吻を!」
四
「まあ、どうしたの! お怒りになったの。わたしがあまり図々しいから愛想がつきたの。」
京子は、黙っている村川の顔を、なれなれしげにのぞき込んだ。彼女の真赤な唇が、毒草の花のように不気味であった。
「え、なぜ黙っていらっしゃる?」
「僕、僕は……とにかく、帰して下さい。