Clásicos japoneses con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lee 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 566.138 caracteres · 1127 pantallas
――だから、平家を罵ることは、自分たちを罵っているのも同じことだといえる。――そういったのは間違いだろうか」
「…………」
「三塔の権威がどこにある」皆が、黙ったので、朱王房は、得意になってなおいった。
「――この一山には、三千の僧衆がこもって、真言を修め、経典を読んではいるが、堂塔も、碩学も、社会にとっては、縁なき石に等しい。武家が天下を取ったり取られたりするたびに、心にもない祈祷をし、能も、智恵もなく、暮しているのが今の僧徒だ。恥しいことではないか」
すると、妙光房という学僧が、
「いかにも、朱王房の説のとおりだ――。僧徒だからとて、時の司権者に、圧えられて、無為無能に、納まってばかりいていいものではない」と、共鳴した。
「いや、違う」という者も、出てきた。
「なぜ違う?」
「僧には、僧の使命がある。――政治だの、戦だの、そんな有為転変を超えて、社会よりも、高いところにあるのが僧だ、叡山だ。――平家が悩む時には、平家も救ってやろう、源氏が苦しむ時には源氏もなぐさめてやろう。それが仏徒の任務だと思う」
「ばかなっ」朱王房は、一言に退けて、
「支配者ばかりが、人間か――平家という司権者の下には、何百万の人民がいることを忘れてはならない。