Clásicos japoneses con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lee 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 566.138 caracteres · 1127 pantallas
四
棒のような物を引っさげているのもあるし、剣をつかんでいるものもあった。
「異端者め!」と一人がいうのである。そして、いっせいに、
「若輩のくせにして、異説を唱える不届きな範宴は、この山にはおけぬ、山を下りるか、ここで、自分の学説は過りであること、仏陀に誓うか、返答をせいっ」と、威たけだかに、脅すのであった。
四
眉の毛もうごかさず相手の顔を正視していた範宴は、唇で微笑した。
「わたくしの学説はわたくしの学説であって、それを摂ると摂らぬとは聴く人の心々にあることです。いかなる仰せがあろうとも、学徒が信念する自己の説を曲げたり変えたりすることはできませぬ」静かにいうことばがかえって相手の怒りきっている感情を煽りたて、
「よしっ、それでは、叡山から去れ、去らねば、抓みだすぞ」と、法師たちは、袖を肩へたくしあげた。
範宴の脚は、地から生えているように動じなかった。
「なんで私に山を去れと仰っしゃるのか、私には、御山を追われる覚えはない」
「貴様がきょう講堂でしゃべったことは、すべて、仏法を冒涜するものだ」
「それを指摘してください」
「いちいちいうまでもないことだ。汝の精神に訊け。