Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lee 第二の接吻 (だいにのせっぷん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 121.960 caracteres · 247 pantallas
」
「そう。父や母は、それはそれは心配しているのよ。父なんか倭文子には義理があるから、あれの縁談をきめてしまわないうちは、京子の方の話は一切しないといっているのよ。」
村川が、京子から求婚されたと自分に告げたのは、ウソらしい。あの人ならどんなウソでもつくに違いない。倭文子は頭の中でそう考えながら聞いていた。
「とても旧弊よ、義理がたくてねぇ。つまりあなたが、お嫁に行かないうちは、わたし行けないことなのよ。おほほほほほほ。人を馬鹿にしているわねぇ。でもご心配遊ばすな。わたしそんなに順番を待っている程、お行儀がよくないわ。気に入ったところがあったら、あなたよりも先に、どんどん行ってよ。おほほほほほ。」
京子は、何のこだわりもないように笑った。だが、倭文子はその冗談のオブラートに包んでいる彼女の皮肉やいやみを、ハッキリと感じた。
「でもね。父も母も、あなたが早くおかたづきになったらどんなに喜ぶかもしれないわ。」
それらの言葉は、目に見えぬ鞭となって返答に躊躇している倭文子の心をピシピシと打った。
「そうですね、わたし考えておきますわ。」
倭文子は泣き出しそうな心持でそういった。