Clásicos japoneses con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lee 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 566.138 caracteres · 1127 pantallas
「その気持はわかるよ。わしなどは、若い時代を、木曾殿の軍に加担して、ぞんぶんに合戦の中で果してしまったが……」
「僧の生活には、気を吐くとか、腕力を出すとか、汗をながすとかいう生活はありませんから、常人の若い者より、よけいになにか、こう体のうちに鬱屈している元気とでもいうようなものが、血の底に溜って、それがひどくなると、暗鬱にさえなってくるのじゃないかと思います」
「ひとつ、そんな時には、うんとこさと、暴れるんだな」
「暴れるったって、どういうことをしていいか分りませんし」
「なんでもいいから、汗と鬱気を出してしまうんだ。……そうだ」と、後ろを仰いだ。里の者が粘土でも採った跡であろう、崖の中腹から上へ真っすぐに二丈ばかり山肌が削ぎ取られてあった。
西仏は指さして、
「あの上まで登って行っては下へ飛び降りるんだな。それを何十遍でもくりかえしてやる。――登るのは行心、飛び降りるのは破心、闘いの生活だと思って、倒れるまでやってごらん。若い暗鬱なんてものは、汗の塩になってしまう」
「なるほど」石念は、よほど深刻に考えていることとみえて、真面目になってそれを実行する気らしく、立ち上がった。