Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あおいはらふじんのたいつり

垢石釣游記

佐藤 垢石

Lee 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 46.298 caracteres · 100 pantallas

Aozora Bunko

今でも二尺近いのが居るそうである。普通八、九寸のものが、二時間も釣れば、魚籠に一杯になるそうである。

ここの岩魚は、鈎を使わないそうである。殿様蛙のあまり大きくない奴の片足を道綸で括り、これを滝壺の中へ泳がし込むと、大きな岩魚が出て来て、パクッと蛙をくわえる。そして蛇が蛙を呑む時のように、アノ細い鋭い歯で、僅かずつ口腔へ送りながら、遂に胃袋へ落し込んでしまう。頃合を見はからって汀へ引き寄せ、一気に岡へ跳ね上げると、六尺も遠くへ飛出し、叢の中でバタバタしているという。これは、水之趣味社竹内氏の令兄が黒姫から妙高の奥へ測量に行って実見した話である。それ程、岩魚は貪食である。

奥利根の支流に、片品川というのがある。国立公園になった奥日光の金精峠の西側丸沼や菅沼の落尻、尾瀬ヶ原の東南の大森林から出て来る溪流を合せた川である。さらにその支流である砂沢は赤城の裏山の谷から出て来る。これにも大きな奴が居る。赤城の東北と足尾の山々との間に、源を持つ根利沢の奥にも数多く居る。片品本流の追貝から上流には山女魚交りで、清洌な水に泳いで居る。

越後国と上州の国境に三国峠がある。