Clásicos japoneses con furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lee 第二の接吻 (だいにのせっぷん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 121.960 caracteres · 247 pantallas
額のところが、ほのかに汗ばんで、それが悽惨な感じを起させた。しばらくすると、京子はパッと目を開いた。青い炎の出るような眸だった。
「村川さん。お気の毒ですが、わたし命をかけても、倭文子さんをあなたのものにしないから、そう思って下さい。わたしどんなことをしても、きっと邪魔するわ。どんないやしいことでも、どんな卑劣なことでも、どんなあさましいことでもして、邪魔をするわ。わたし、邪魔をする権利があると思うの。どんなことがあったって、きっと邪魔をするわ。」
今まで、うなだれていた村川も、この思いがけない挑戦に面をあげずにはいられなかった。
「ええ邪魔しますとも。倭文子さんばかりではないわ。あなたが、接近するあらゆる女を、わたしあなたから奪ってしまうの。」
村川は、もうだまってはいられなかった。
「僕が、こんなにあやまっても許してくれないのですか。」
「許せませんとも。」
「しかし、倭文子さんと僕との問題はまるで別問題じゃありませんか。」
「何が、別問題です。一人の男は、一生に一人の処女の唇しか得られないのです。」
「しかし、それがあやまって……」
「あやまった場合は、あなたの一生で、お償いなさいませ!」