Clásicos japoneses con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lee 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 566.138 caracteres · 1127 pantallas
「ほほう」僧正自身が、初耳であったように、奇異な顔をして、
「なぜじゃろう?」と、つぶやいた。
「さればです」と、べつな朝臣が、後をうけて話した。
「――僧正の秀歌には主上よりも、御感のおことばがあり、女の局や、蔵人にいたるまで、さすがは、僧正は風雅なる大遊でおわすなどと、口を極めていったものです。ところが、心の狭い一部の納言や沙門たちが、その後になって、青蓮院の僧正こそは、世をあざむく似非法師じゃ、なぜなれば、なるほど、松を時雨の歌は、秀逸にはちがいないが、恋はおろか、女の肌も知らぬ清浄な君ならば、あんな恋歌が詠み出られるはずはない。必定、青蓮院の僧正は、一生不犯などと、聖めかしてはおわすが、実は、人知れず香を袂に盗んで口を拭く類で、祇園のうかれ女の墻も越えているのだろう、苦々しい限りである、仏法の廃れゆくのも、末法の世といわれるのも、ああいう位階のたかい僧正の行状ですらそうなのだから、まことにやむを得ないことだ、嘆かわしいことだなどと、讒訴の舌を賢げに、寄るとさわると、いい囃しているのです」
範宴は、自分のことでもいわれているように、眸を恐くさせて聞いていた。