Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lee 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 566.138 caracteres · 1127 pantallas
「口返しするか。――そちは頼朝の肩持ちか。高綱のことばは偽りと思うか。弓矢八幡も照覧、北条時政もその他も、確かに側で聞いていたことだ。……だが、頼朝が天下を取ってからは、あのおべッか者は、一人としてにもさようなことはいい出さぬ。狡獪な頼朝は口を拭いて、知らぬ顔にこの言葉を葬ろうとしている――。いやそのうちに頼朝めは死んでしもうた。しかし、彼は死んでも、天下の公約は死んでないはずじゃ。――そうではないか、玄蕃」
二
「ごもっともです」
臣下として、玄蕃はそういうほかなかった。
「しかし殿……すでに鎌倉の右府もおかくれ遊ばした今日、今さら事新しゅう、亡き将軍家のおことばを取り立てて……」
「いうて悪いか」
「怖れながら、潔白な御心事を、天下の俗衆が、誤解することを、玄蕃は怖れまする」
「いうな、わしは、まだ頼朝が在世のうちから、このことは申していたのだ。――(天下を取ったら日本半国二つにして佐々木兄弟に取らせる)と申したあの一言を、旗差物へ書いて、鎌倉へ登ろうと幾度かいっていた、その度ごとに、汝を初め、老臣どもが、とやかく申して遮ったために、千載の機を逸して、いつまでも高綱の胸中に、鬱々とこの不快なものを抱かせているのではないか」