Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

すると、彼方から声が聞こえた。

「贄のハダカって何んでござんす?」

「範覚さん、そんな物アこっちにゃアねえ」

「黙れ範覚!」

と、範覚は怒鳴った。

「文句を云わずとヤイヤイ範覚、贄のハダカ持って来オ――ッ」

笑う声が向こうから聞こえ、

「範覚さんは、お前さんなんだよ」

「お前さんこそ範覚さんなんだよ」

「そうだ」

と、範覚は足踏みをした。

「俺こそ金地院範覚だ! ヤイヤイ範覚ハダカ持って来――ッ」

「範覚ウ――ッ」

と、姥が壇上から叫んだ。

「贄釜の中へ贄を入れろ――ッ」

「ちげえねえ!」

と、範覚は答え、

「贄釜の中へ贄を入れろ――ッ、……贄持って来オ――ッ、犬、狐、猯、猫、兎、贄のハダカを持って来オ――ッ」

ドッと笑う声が向こうでしたが、犬と狐とが莚の間から、こっちの部屋へ投げ込まれた。

二人の屠者はすぐに飛びかかり、四足をしばられた二匹の獣を、釜の傍へ引きずって来た。

獣は悲鳴し体をもがいた。

しかしすぐに動かなくなった。

二本の庖丁が獣の胸に、柄を上にして立っていた。

やがて臓腑が掴み出され、釜の中へ投げ込まれた。

釜の横に積まれてある薪の束が、つづいて炉の中へ投げ込まれた。