Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

が、年来の讐敵ともいうべき、鬼火の姥めがまた出しゃばって、そんな態度をとるというのなら、わたしとしては黙っていられない。出かけて行って抑えてやろう)

そこで出かけて来たのであった。

姥めがどこに住居しているか、桂子にも見当がつかなかった。

(敵の根拠が知れなかったひには、何をやるにも不便だよ。どうともして居場所をつきとめなければ)

こう思ってこの地へ着いた日から、その捜索にとりかかったのであったが、今にそれが知れないのであった。

千早の方へつづいている雑木林を分けて、右衛門一人だけを供につれて、桂子は歩いて行った。

兎が草むらから飛び出したり、野猫がむささびを食っていたりしていた。

林をぬきんでて聳えているのは、四千尺に近い金剛山で、秋日に蒼い山肌が、瑠璃のような色に澄んでみえた。

不意に嬰児の泣き声が聞こえた。

「まあ」

と、桂子は眉をひそめ、右衛門の方をふり返った。

「どこかで赤ん坊が泣いてるのね」

「はい、赤ん坊が泣いておりまする」

右衛門も首をかしげた。

と、子守唄の声がきこえて来た。

泣きそ、な泣きそ、和子よ和子よ

泣けばお山で猿もなく。

三抱えほどもあるらしい、巨大な鉄のような老杉が、この林の王かのように、根をひろげて立っていたが、その蔭から子守唄は聞こえるのであった。