Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans
「へい、さようでございます。枯れた大木などあの大鉞で、切り倒すのでございます」
「ここがどこだか知っているか?」
「存じませんでございます」
「はいったが最後出られない処だ」
「…………」
「漢権守様のご領地じゃ」
(まあ)
と桂子はそれを聞くと、心の中でそう思った。
(有名な漢権守の領地なのか。……恐ろしい処へ来てしまった)
漢権守はこの時代における――いやずっと上代から、そうしてずっと後世にまでも、謎の人物として恐れられ、また憎まれている怪物であった。
漢という姓が示しているとおり、これの祖先は漢土の帰化人で、その主長の一人には、飛鳥朝の大立て者、蘇我入鹿と結託し、わが国の朝野に大勢力を揮った、有名な漢直がある。
が、大化の新政が成って、蘇我氏一族が滅ぼされるや、漢氏もことごとく勢を失い、一族四方へ流遇し、その一派は武蔵へ流れ、これは高麗の帰化人であるところの、背奈氏と合してその土地に住み、他の一派は京都洛外の、太秦辺に住居して秦氏の一族と合体したりしたが、宗家は代々摂津、和泉、河内、この三国に潜在して、勢力を揮ったということである。
その職業とするところは、野武士や賎民の頭として、それを部下とし養って、合戦ありと聞き知るや、勝ちそうな大将の陣へ行って、我らお味方いたすによって、これこれのご褒美いただきたいと云い