Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

(可憐と思うてくださるそうな)

そのお方がそうなのである。

幸福と感謝と喜悦とで、彼女の心は充たされていた。

(もうあのお方はお休みであろうか、それともご同伴の方々と、お話をしておいでであろうか?)

逢いたい、話したい、見たいと思った。

几帳を横にし火桶を前にし、つれづれに眺めていた源氏絵巻を、ほぐしたままでかいやって、呉服はうっとりと考え込んだ。

雪に折れるらしい竹の音が近い庭先から聞こえて来るばかりで、あたりはひっそりと静かであった。

話し相手に顔を出した、二人ばかりの腰元もあったが、彼女は追いやったことであった。

恋の想いにふけるには、一人が一番よいからである。

(でも余りに気高すぎる)

ふと彼女はいつも思うことを、急にこの時思い出した。

(尋常の山伏などとは思われない)

熊野詣での山伏や、吉野参りの道者などが、この十津川へは絶えず入り込んで来た。

十津川は山伏や行者や修験者の、往来の中軸にあたっていた。

それでこの郷の人々は、それらの人々を接待することを、習慣としているほどであって、それらの人々には慣れきってい、それらの人々の修行の大小や、人物の高下を見抜くことにも、ことごとく勝れているのであった。