Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

この日頃の尾籠の振る舞い! ……それにもかかわらず御自ら、頼むぞよとのご一言! 兵衛身にとり生々世々の誉れ! ……お心安うこそおぼしめせ、戸野の一族身を粉に砕き、ご奉公仕るでござりましょう」

額からは流るる汗!

肩がこまかく顫えている。

雪を刎ね返して延びた竹に、払い落とされた雪の音が、窓のあなたから聞こえて来た。

立ち聞きしたらしい男の姿が、妻戸の蔭から廻廊の方へ動いた。

と反対の扉の蔭から、女の姿が素早く出て、その男の袖を掴んだ。

「大弥太様、立ち聞きされたな」

「誰だ? ……や、呉服殿か!」

「大弥太様、何んとなさるるお気じゃ?」

「何んとしようとわしの勝手じゃ! ……そういうそなたも立ち聞きされた筈じゃ!」

「立ち聞きしました、立ち聞きしました! ……聞けば何んとあの先達様は、おそれ多い大塔宮様!」

「わしもそれ聞いて身が顫えた! ……が、これこそ絶好の機会!」

「何んだとえ? さあその訳は?」

「云わぬ! 云うだけの義理もなし! ……えい放せ! 袖を放せ!」

「放さぬ、何んの放しますものか! ……心よこしまのお前様、おそらく何か慾心にかられて、……」

「何を囈言! えい放さぬか!」