Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

と、喚きながら、左源太も飛び上がった。

「わッ」

これも同じように悲鳴し、地に仆れて動かなくなった。

咽喉から血を吹き出している。

嬰児の泣き声がまたきこえ、藁鳰が幽かに動きをなした。

と、女の声が聞こえた。

「また人二人をあなた様には、お殺しなされましてござりますねえ」

「…………」

「でも今殺された二人の男は、殺されてもよい者どもでした」

「…………」

「それにしてもあなた様の殺生さは。……わたしは悲しゅうござります」

つづいて泣き声が聞こえて来た。

「早瀬!」

という男の声がした。

「大塔宮様、この附近の樵夫小屋におわすこと確かとなったぞ。……こやつら二人が申しおった。……わしの手を引き十津川からここまで、息せき案内をしてくれた早瀬! ……頼む、急いでその小屋まで、わしの手を引き案内してくれ! ……嬉しや、いよいよこの年月の念願、相叶う期参ったぞ! ……頼春、今夜より真人間になれるわ!」

盲目で片腕の頼春が、顔に白布の垂れをかけ、胸に嬰児を抱えた早瀬に、左の腕の袖を握られ、大弥太と左源太との死骸を分け、露ふかい晩春の草を踏み、朧ろの月光に照されながら、血のついている竹の杖で、行く手の地面をさぐりさぐり、藁鳰の蔭から現われた。