Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

が、またも頼春の耳へ、追い縋るように同じ声が聞こえた。

「ご謀反ことごとく失敗に終り、お味方をした武士衆は、あるいは討ち死にあるいは斬り死に、公卿衆は遠島となりましょう。……難をまぬかるる手段は一つ、返り忠ばかりにござりますぞ!」

それは怯やかすような声であった。

もう頼春は動けなくなった。

往来の真ん中へ足を止どめ、胴顫いする心持ちで、もう一度あたりを見廻してみた。

と、十数間離れたあなたに――もと来た方の家の軒に、その軒よりも高いほどに、身長高い一本の御幣のようなものが、風に靡いて立っていた。

巫女姿の老婆であった。

「あいつだ!」

と頼春は呻くように云った。

そうしてあたかもその御幣に、人を引きつける魔力があって、その力に引かれたかのように、頼春はそっちへ走って行った。

「誰だ!」

と老婆と顔を合わせた時、頼春は焦噪した怒声で叫んだ。

「そちであろう! そちであろう! 俺に言葉をかけたのは※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「頼春殿」

と老婆は云った。

「あなた様にお言葉をかけましたは、いかにも妾にござりまする。……返り忠おすすめしましたも、この姥にござりまする」