Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

妖怪屋敷

小次郎はしたたか怯やかされたので、いくらか顫えを持った声で、そう慇懃に問いを発した。

「飛天夜叉なのよ。飛天夜叉の中の一人! ……さあ名は桂子とでも云って置きましょう」

「…………」

小次郎は刺されたように飛び上がった。

がすぐに膝を揃えて坐り、まぶしそうに桂子の顔を見た。

素晴らしい奇蹟的の飛天夜叉の噂を、以前から彼も聞いていたからであった。

京都二条の外れにあたって、宏大な古館が立っていた。

その周囲をかこんでいるのは、榎や槻や朴の巨木で、数百年を閲しているらしかった。

門はあったが崩れていた。

築地も荒れて崩れていた。

それは桂子の館であった。

すっかり桂子の家来のようになって、――むしろ寵愛のお小姓のようになって、桂子のお供をして小次郎が、その館へ行った時には、日が暮れて夜になっていた。

二人が玄関へかかった時、可愛らしい美しい十六ばかりの娘が、屋内から出て来て二人を迎えた。

と、その娘は小次郎を見たが、やにわに桂子へ縋りつき、声を上げて泣き出した。

「浮藻や、どうしたの、え、浮藻や?」

桂子は驚いてその娘へ云った。

妖怪屋敷

浮藻は顔を桂子の胸へ埋め、しゃくり上げながら呟くように云った。