Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

……が、要するに色っぽい、色っぽい因縁というやつさ」

酒に酔っている範覚でもあった。

得意絶頂の彼でもあった。

頼春をして裏切りさせた、その功の一半は鬼火の姥が、頼春の心をそそのかし、それに押しやったということを、鬼火の姥の言上によって、北条範貞は知ることが出来、事実姥に褒美をとらせ、姥の同類一統にも、厚く物を賄った上、なお今後ご用をつとめるようにとの、ご諚をさえ内密に賜わったのであった。

姥の一党で姥の情夫の、この金地院範覚など、もっとも多額に賄われた方で、得意はまさに絶頂なのであった。

行衣の下へ腹巻を着、籠手さえつけた範覚は、一方の物頭にでもなった気で、厳めしく物々しく振る舞うのであった。

が、素性は争われず、それにそうでない平素の時でも、度外れたお喋舌りの彼だったので、まくし立てることまくし立てること!

そういう彼をとりまいて、黒木をいただいた白河女や、壺装束の若い女や、牛を曳いた近郊の農夫や、高足駄をはいた北嶺の僧や、御幣を手に持った清水の巫女や、水干に稚子輪の僧院の稚子や、木匠や魚売りや玉工や鏡師が、あるいは笑いあるいは怒り、あるいは軽蔑の表情をし、時々揶揄の声をかけたり、叱るような声を発したりして、でも去りもせず聞いていた。