Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
「仲人があって知りあったならともかく」と栄二は云った、「おれたちはお互いどうしで知りあい、お互いどうしでいっしょになろうときめたんだ、式だけの仲人なんて、そんなごまかしはまっぴらだ」
「それはそうだろうが、世間てものもあるし」とさぶは太息をつきながら云った、「ゆく先なにかあった場合にも、中に立つ人がいたほうがよかあねえかと思うんだが」
「おめえがいるじゃねえか」栄二はさぶに指を向けて云った、「おれにもおすえにも、さぶっていう相談相手がいるだけで充分だよ」
さぶはてれくさそうな、けれども深い感動を眼に湛えながら、「栄ちゃん」と口の中で呼びかけた。――それは昨日のことだったが、今日は朝から、さぶは独りでうちそとを駆けまわり、寄場から四人が来ると、すぐに膳を並べたり酒を運んだりした。おまえは今日は主人役なんだから、雑用は任せて坐っていろ、と幾たびか栄二に云われたが、そんなはれがましいまねは苦手だとか、肩が凝ってだめだ、などと云って少しもおちつかなかった。
平蔵はそれでも紋付袴で、一升入りの角樽を二つ、酒屋の男に持たせてあらわれた。おすえは紬縞の着物に厚板の帯、足袋もはかないふだん同様の着つけだし、栄二も木綿縞の着物に三尺帯という恰好だった。