Classiques japonais avec furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lisez チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 531 520 caractères · 1042 écrans
病人それ自身も寝てはいけないということを信じて居るものですから、そうされても別段腹も立てないです。よく看て居てくれる、私のために介抱してくれるとかえって喜んで居る位である。
それでもなお睡るようになって来ると、その番人が立って行って後ろの方から少し擦り気味に押えて、そうしてその病人に少しこう圧迫を感ぜしめて眼を覚まさせます。また時に声を出して覚ます事もある。こういうふうに我々の眼から見るとごく酷虐な取扱いのように思えるけれども、チベット人は決して病人を苦しめる趣意からそうするのではなくして、真実その病人が一時も早く癒るようにとこうやって居りますので、この習慣というものは実に非常な勢力があるのです。
医者が診察に行きまして日中睡るかどうかということを尋ねる。少なくとも睡り掛けていけませんというと「どうも睡ってはしようがない。必ず睡らないようにしなけりゃあならん」と注意し、それから病人に向って「お前死にたければ寝るがよい、けれども死にたくなければ日中決して睡っちゃあいけない」というて、第一病人の守るべき戒条として日中の睡眠を忠告するのです。また人が病気見舞に出て来るとまず見舞の物品あるいは銀貨を与えて、それから病人に対して「日中寝てはいけません。