Classiques japonais avec furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lisez チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 531 520 caractères · 1042 écrans
摂政家の公子
時間はごく僅かで務めのほかは遊んで居る。薬屋の主と非常に親しいものですからいつもこの薬屋へ来ていろいろの話をする。
それから私が近づきになってだんだん話して見るとなかなか面白い。またチベット人の種々の秘密の悪い風俗、習慣などをこの人から聞くことが出来た。それを聞いてよく眼をつけて居るとなるほどその言葉通りの事も分る。全く聞かないとうっかりして居る事も沢山ある。のみならず駐蔵大臣の秘書官ですから、いろいろシナとチベット政府のその間の秘密の事情などもよく知って居っていろいろ話をする。元来この秘書官は非常な話し好きで、私が尋ねなくても親切によく話してくれる。だから私には大変有益な友を得ましたので、まあセラなどで書物を読んで余り疲れた時分には、買う薬がなくても運動かたがた出かけて行ってその秘書官と話をするのが何よりの楽しみになった。
摂政家の公子 ある時の事、私が天和堂の門口に立って居りますと一人の貴族が下僕を連れてこちらの方向に向いてやって来ました。この薬舗がパナンショーへ行く道とカーチェハカンへ行く道の三角形の角にある店である。するとアニサカンの向うの方からその紳士がパナンショーの方へ向けて出かけて来るです。