Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

Lisez 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 264 133 caractères · 524 écrans

Aozora Bunko

怪しげな呂律で取留まりもなく言いました。そうして酔っぱらい並みに頭をグタリと下げたり、怪しげな手つきをして、その手をすぐに膝の上へ持って来て、狛犬のような形をしたりしていました。

「うむ、よし、誰も来ないな、来なければこっちにも了見がある、お松、お松、いや女中共、女中共はおらぬか、其方共は主人の言いつけを聞かぬな、其方共までこの主膳を侮ると見ゆるな」

神尾主膳は、また酔眼を据えて室内を睨め廻したが、

「はははは」

と高笑いをしました。

「違った、違った、ここは古屋敷であったな、なるほど、ここは躑躅ヶ崎の古屋敷じゃ、ここには誰も召使はおらぬのじゃ、屋敷の中には無暗に物を斬りたい奴が一人いて、屋敷の外には法性狐がいる、そのほかには誰もいない、いないところへ物を言いつけた、これは拙者が悪い、どれどれ、大儀ながら御自身に立って、あの燈火を掻き上げにゃならぬ、燈火は暗し数行虞氏が涙――」

こんなことを言いながら神尾主膳は、ふらふらと立って行燈の傍へ来て、燈心を掻き上げて火影を明るくして、覚束なくも油をさえ差加えましたから、四辺は急に明るくなりました。

「はははは、現金なものじゃ、燈心を掻き立てて油を差したらば火が明るくなったわい、火が明るくなったから四辺の物がよく見えるわい、よく見えるけれども机はおらぬわ、竜之助が姿を見せ