Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans
銀座の案山子
殺した死骸を、こうしてマン・ホールから投込んで置いたのかも知れないぜ」
「ウン、何しろお巡りにそう云って来よう」
一人が駈け出して、附近の交番から警官を引っぱって来る。忽ち人だかりだ。
それから、二人の工夫はかかり合いで、警官に頼まれるまま、散々不気味な思いをしながら、下水の中から問題の死骸を引っぱり上げたのだが、読者も大方お察しの通り、その死骸には胴体も手足もついていなかった。つまり、それは一個の実によく出来た蝋人形の首に過ぎなかったのだ。人形の首に重りをつけて、流れぬ様に浮かせてあったのだ。
銀座の案山子
そういう一聯の出来事が、銀座街を中心に継起して暫くの後、やっぱり銀座通りのRという大洋服店のショウ・ウインドウの前に、妙な男が立止っていた。
型のくずれた黒ソフト帽、画家の様に長く伸した髪、青ざめた顔、ひどい近眼と見えて厚いレンズの二重眼鏡、ピンとはね上った口髭、三角型の顎髯、羊羹色の丈の短いインバネス、その下から二十年も昔流行した、荒い柄の、薄汚れた縞ズボン、破れ歪んだパテント・レザーの礼装靴が見えているという、怪奇映画の主人公みたいな人物だ。