Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans
「三笠さん、相川です。ひどく元気がない様じゃありませんか。一体どうなすったのです」
守は痛々しく病人の顔を覗き込みながら云った。
老人は、見舞人を認めた様子で、少し眼を動かしたが、物を云うのが一通りならぬ骨折りらしく、
「アア、ま、もる、君か。わしは、ひ、ひどい、めに遭った」と、もつれる舌で、やっとそれだけ云うと、ガッカリと疲れた様に、目を閉いで、又幽に唸り始めた。
「どうしたのです。何かあったのですか」
守は看護婦を傍へ呼んで、小声で訊ねて見た。
「エエ、わたくし詳しいことは存じませんが、何でも、誰かから送って来た品物に毒薬が仕掛けてあって、それが三笠先生の身内に入ったのだそうでございます。早く手当をしましたので、やっとお命だけは取止めましたけれど、でも、……」
と看護婦は不安らしく云う。
「いつの事です、それは」
「今朝程でございます」
「その品物っていうのは、郵便で来たのですか。そして、差出人は誰だか見当はつかないのですか」
「エエ、それが、何ですか、……」
彼女は口留めされているのか、知ってはいるけれど答えられないという様子だ。
「若しや、例の『赤い蠍』