Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans

Aozora Bunko

「むむ……。あれにか」

「そうです。そして一の曲輪と三の曲輪との中間に見える一廓は――あの二の曲輪は、俗に京極曲輪とよび、そこは老職の浅井玄蕃、三田村右衛門大夫、大野木土佐の三臣が固めておるのです。――ですから、この小谷を抜くには、尾を叩くよりも、頭を打つよりも、あの京極曲輪をさきにお手に入れてしまえば、両曲輪は中断され、ふたつとも孤立無援のわびしいものと相成りましょう」

「そうか。……そちのいう意味は、中の京極曲輪だけを攻め陥し、そのうえで計をなせと申すわけだの」

「いや、それも力をもって、無碍に攻め陥そうとすれば、当然、一と三の両曲輪からも援けを出し、お味方は挟撃をうけて、勢い全体の激戦と化さざるを得ません。……さある時には、一挙にふみ潰すか、退いて弛めるか。いずれにせよ、御城内にあるお市の方様のお生命など、どうなるか分らなくなりまする」

「それでは、どうするがよいと申すのか」

「やはり、お使いを立てて、浅井御父子に、よく利害を説いて降し、城も無事に、お市の方様のお身も無事に、すべて難なくお手に入れることが、戦術の第一策にまちがいございません」

「それはすでに、二度まで繰り返しておること、そちも存じておる筈じゃ。