Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans

Aozora Bunko

お市の方以下、四人の子たちもその日からみな白絹の衣服をまとい、帯も、髪の紐までも、黒い喪色を用いていた。

そのすがたは、もう生きながらこの世のものでないように、余りに浄らかで、当然、城を枕にと、覚悟している侍臣たちの眼にも、傷ましく、冷たすぎて見えた。

そこへまた、このあいだ城外へ出て行った浄信寺の雄山が、曲り谷の奥から、わざわざ人夫に石塔を負わせて、帰って来た。

石塔には、長政の戒名――いわゆる生前の戒名が刻んである。

徳勝寺殿天英宗清大居士

それを――

明ければ八月二十七日という前の夜、城中の大広間にすえて、香炉、樒の花など供え、生前の葬式というものを執り行った。

「当城の御城主、浅井長政どのには、武門の名を惜しんで、あっぱれ、華とちるごとき、御最期をとげられた。――よって、累代恩顧の諸士には、つつしんでこの世のお別れを告げられるがよい」

と、雄山が、導師として、将士一同へそういった。

長政は、石塔のうしろに、ほんとにもう死せる人のように、坐っていた。

諸侍は、はじめのうち、腑に落ちない顔をしていた。

(何もこんなことをしないでも)

と、多少、変な空気が騒めいていた。