Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans

Aozora Bunko

家臣らの自責をなぐさめ、

「そんなこと、たれが罪として咎めよう。四方、味方との聯絡もないこの孤城を、そち達、寡兵の手にあずけて、悠々、半月あまりも、留守にしておいた藤吉郎こそ咎めらるべきだ。ようその間、持ち支えていてくれた。留守中の勤め、大儀大儀」

彼はすぐ、ほかの群れへ眼をやって、

「生捕った敵の一将、宮部善性坊とやらを、これへ曳け」

と、命じた。

法師武者の善性坊がそれへ直ると、藤吉郎は、黙って人態をながめていた。

「…………」

善性坊も顔をあげたまま、藤吉郎をにらまえていた。

そのうちに、力負けしたように、ふと、善性坊がひとみを俯せると、とたんに、

「不届き者ッ」

と、藤吉郎は満身から声を出して呶鳴りつけた。

むくッと、善性坊が面をあげて、何か、口を開こうとするとまた、

「不忠者めが!」

と、二の句をいわせなかった。

善性坊は、面に朱をそそいで、

「なんで、それがしが不忠者か、不とどき者か。よし捕われの身であろうと、いわれなき辱めをうけてはこのまま死ねぬ。理を明らかにせい。せねばただは措かんぞ」

躍りかかって、咬みつきそうな顔していった。

「あわれむべき男かな。