Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

勝入は、聟の武蔵守と、協議の末、さいごの――祐福寺、明智の線をえらんで、庄内川を渡りはじめた。

軍団は、三縦隊にわかれ、諏訪ヶ原、平子山のふもと、印場とすすんで、矢田川をこえ、さらに、香流川を渡って、長久手の原へかかった。

ここにまた、一城がある。

徳川の麾下、加藤忠景、丹羽氏重のふたりが、士卒わずか二百三十名ほどで守っている、岩崎の城であった。

「捨ててゆけ、捨ててゆけ。こんな、とるにも足らぬ小城に、道草すな」

勝入も武蔵守も、眼の中のゴミほどにもせず、横に見て、通りかけた。

しかし、城中からは、バリバリ撃ちあびせてきた。その一発の弾は、勝入の馬の横腹に中った。

馬は、いなないて、竿立ちになり、勝入は、落馬しかけた。

「ちえッ、小癪な」

と、勝入は、怒りをこめたムチをあげて、第一隊の将士へ、大喝をかけた。

「あの小城、踏みつぶせ」

潜行軍初めての戦闘がゆるされた。――犬山を出て以来、夜も日も、たえず密かに密かにとばかり腕をさすって通って来たともがらは、その号令に、わっと答えた。

鬱ぼつが、発したのである。

片桐半右衛門、伊木忠次。

ふたりの部将が、それぞれ約千人ほどの部下をひきいて、城へ突進した。