Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

青さぎ

青さぎ

小男――豪胆――槍踊り――の三特色をもって、若い時から名物男視されていた池田信輝入道勝入斎も、はやよい年配になった。秀吉と同年の四十九歳。五十の坂まで、もう九ヵ月しかない。

秀吉には、実子がない。彼には、よい子と自慢のできるのが男だけでも三人もいる。

それぞれもう一人前だ。嫡男、紀伊守之助は二十六、岐阜の城主である。次男三左衛門輝政は、年二十一、安八郡池尻の城主。

次の、藤三郎長吉は、ことし十五になる。そして父のそばにあった。先頃、秀吉からそっと、

(どうだ、長吉をおれの養子にもらおうじゃないか)

といってよこしている。

秀吉と彼との仲は、秀吉がまだ藤吉郎といっていたむかしから、馬鹿な遊びもやりつくした間である。これくらいなことをいって来てもふしぎはない。

けれど今の秀吉と勝入とでは、大きなひらきができてしまった。人間的な心情では、竹馬の友だが、公人的には、重さもちがう、官位もちがう、声望もちがう。

が、勝入とても、凡々として、無為にこの時勢を送っては来ない。信長の死後は、たとえ一時でも、柴田、丹羽、羽柴、池田の四人して、京都の庶政も分担したほどだった。