Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans
初陣は、十四歳のとき、信長が河内城を攻めたときで、この年少が、敵の首を取って帰ったので、
(それみろ、ただの童であるまい)
と、信長は自身で打鮑を取って彼に与えたという。
こういうこともあった。
織田金左衛門が、名馬を持っていた。譲れ譲れの懇望者がたえない。そこで金左衛門は、厩の前に立て札して書いた。
こはこれ、一朝御陣の節、敵前へ一番駈けのため、養う所の名馬也。飼主の心にも劣らず、名馬にも恥なきほどの乗人とあらば、天地神明に誓約の上、譲りてもよい。
為に、所望者の足が絶えた。ところが、当年十六歳の蒲生のせがれが、いつの間にか出かけて、この名馬を貰っていた。人々、怪しみ合うている程に、やがて武田晴信の甲軍が、東美濃へ焼き働き(放火攪乱戦)に出たとき、弱冠の忠三郎氏郷、かの馬に乗って、敵中へ駈け入り、敵の物頭たる豪の者と引ッ組み、首を鞍わきにくくって駈けもどった。
こうして、信長の愛、家中の衆望、共に篤かったにかかわらず、氏郷は十七歳のとき、われから信長へ、こう申し出ている。
(御君側を離れて、又者(陪臣)になるわけですが、私を柴田殿の組下へお付け下さい。