Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

「いまは、思い断った」

と、いうのであった。

「誠を尽して、多年随身のその方どもには、気のどくではある。が、是非もないぞや。ただし、秀吉と思いを一つにするなれば、老職たるお汝らが相結んで、三介様に迫り、お腹を召さすなり、髪を剃ろさせ申すなれば、事は小さくすむ。兵も動かさずにすむ。――また、左様に首尾よく調い終らば、お汝らには、伊勢伊賀などの内で、関所の地を、それぞれ功として頒け遣わすであろう。……招いたのは、こういう内談じゃ、よく分別して答えい」

「…………」

寒気だけではない。身のうちにそそけ立つものを四名はどうしようもない。

四壁はすべて声なき刀槍に感じられた。秀吉の眼は、光る穴みたいに見すえている。いやともいえ、おうともいえ、と促している眼ざしだ。

こういう大事を語られた以上、座も去らさせまい、時もまつまい。絶体絶命だ。四名は歎息の中に首を垂れた。――が、ついに承諾した。すぐ誓書を認めて差し出した。

「身内の者どもが、柳の間で酒もりしておる。お汝らも、打ち交じって、遊んでゆけ。筑前も相手になって遣わしたいが、風邪ゆえ早う寝む」

誓書を収めると、彼はすぐ奥へ立ってしまった。