Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

……後で、三郎兵衛ひとりが見えぬと躁ぎ立てれば、はや、ここのお座所さえ、安全ではございません。疾く、お立ち退きの御用意を」

信雄は唇の色まで変えてしまった。三郎兵衛のいう半分も耳に入らないような眸のうごきである。恟々と早鐘をつくような胸が、じっと、黙っていられないように、

「そ、そして。……長門や、玄蕃などは、如何いたした。そちの他の者は」

「てまえは、てまえの料簡を以て、かく遁れて参りましたが、余人の心は分りませぬ」

「あれらも、誓書に名を書いたのじゃな」

「長門どの以下、残らず」

「そして、筑前の家中の者と、なお酒もりしておるのじゃな。見損うた。あれらは、犬畜生にも劣る奴らよ」

罵りつつ、彼は不意に、つと立って、後ろにいる小姓の手からわが太刀を引ッたくった。そして、あたふたと、法明院の外廊へ出て行くので、三郎兵衛もあわてて後を追いながら、殿々、どこへ渡らせらるるかと問うと、信雄は振り向いて声をひそめ、馬を馬をと頻りに急ぐ。

意を読んで――

「お待ちあれ」

と、三郎兵衛は、厩へ走った。

馬は名馬を持っている。「金槌」と名のある有名な鹿毛だ。信雄は、それに跨がるや、