Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

さむらい奉公のしきたりがある。武家やしきに住み、さむらいの飯をたべ始めてから数年、或いは何十年のしつけのうちに出来ているものだった。厩の小者から、草履取の端まで、

(さあ、御奉公のしどころが来たぞ)

と思うだけなのだ。

こういう主従関係は、武家社会の定則で、どこの家にはあり、どこの邸にはないというものではない。もとより主人の日頃の人づかい如何にもあるが、さむらいを志して、武家を主人に持つ以上、それと同時に、無言の奉公証文を主人に入れている気持は、足軽小者の末にもみなあったことなのである。

いまは、大坂城という大きな家の主になっているが、その秀吉が、弱冠十八、名もまだ日吉といっていた頃、数年放浪の果て、郷里の庄内川の畔で、当時の若い城主織田三郎信長に近づき、いきなり馬前にとび出して、

(さむらいになりたいのです、わたくしをつかって下さい)

と、哀願したとき、信長が、日吉にたずねた一言は、

(汝は、何の能があるか)

ということだった。そのとき、日吉が答えたには、

(何の能もございませぬが、ただ、事ある時には、死ぬことだけを、習い覚えておりまする)

というたという。