Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lisez 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) de 平田 晋策 (ひらたしんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 452 caractères · 208 écrans

Aozora Bunko

見よや『富士』の威力を

」

かなわぬまでも、花々しく討死しようと、『荒鷲』第六号機は、『富士』に向って肉弾突撃をやるのだ。

見よや『富士』の威力を

「中隊長をすくえ!」残りの三機も、前後からおそいかかった。

『荒鷲』爆撃隊最後の攻撃だ。

赤い鷲の顔が、生きもののようにかがやき、機関砲の火が、怒った猛鳥の息ぶきかと思われる。

四機におそわれた『富士』は、にわかに嵐のような快速力を出し、雲をつき破って上空へかくれたかと思うと、やにわに一直線に急降下して、六門の大砲が一時にうなり声をあげたのだ。さらにひらめく青木光線の青白い光!

ああ、一たび怒れば海神も戦く『富士』よ。ただこの一回の砲撃で、敵の四機は影もなし。見えるものはただ白い波頭、聞えるものはただ黒潮の高鳴である。

フーラー博士が心血をそそいでつくった強い強い『荒鷲』も、さすがにわが『空中軍艦』の敵ではなかったのだ。

『富士』が急降下しながらはなった青木光線に打たれ、『荒鷲』爆撃隊は、一かたまりの火の玉となって、太東岬の空の花と散ったのである。

「青木光線はすごいですね。たった二秒か三秒で勝負が、ついてしまったんだからなあ。」

『富士』