Classiques japonais avec furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lisez 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) de 平田 晋策 (ひらたしんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 452 caractères · 208 écrans
わけも聞かずに生命を投げ出す
十八の年にこの島へ来て、今まで十年間、正しい、情深い、そして進んで苦しみとたたかう勇ましい気性で、すっかり土人たちにあがめられ、とうとうかれ等の大将になってしまった。『ナツナ島の関さん』といえば、土人たちの仲間では、ボルネオ総督閣下よりも偉いのである。
いまや、祖国日本が苦戦の時、この愛国の快男子関矢一郎が、いつまでも黙って見ているだろうか。
いな、いな、「木村第三艦隊揚子江で戦う」と電報が入った時、彼は、すぐに土人たちを海岸の家へよび集めたのだ。
わけも聞かずに生命を投げ出す
ナツナ島の海岸、岬の岩の上に建てられた白い小舎。まわりに、椰子の大木が、五、六本そびえている。
今宵は月が明るい。家の前の広場へ集った土人は二百人だ。海は静かで、そよそよとすずしい風が吹いて来る。
「みな集ったか。」
白シャツ姿の関さんが露台へあらわれた。土人たちは、神妙にかしこまっている。
「今日、お前たちに集ってもらったのは、ほかでもない。お前たちに本当の勇気があるか、又、本当の義侠心があるか、それが聞きたいからだ。」
関さんは、じろりと一同を、ながめまわした。
「大将ッ、ラノン土人を疑っちゃいけないぞッ。