Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans
香取先生
一
そのあと、潮見橋をわたり、船木橋をわたったわれわれは、まるで戦争のような騒ぎの区画整理のなかを抜けて「きん稲」のまえに立ちました。木場のけしきは変ってもこのしもたやのような小さな料理屋のけしきはかわりません。震災まえとおなじ間取の、二タ間しかない一ト間の、庭に向いたほうの座敷にすわって改めてその庭の上をみ直したとき、柳だの、銀杏だの、榧だの、さくらだの、桃だの、そうした若木ばかりの青々とした梢に、いつかまた止んだ雨のしッとりあかるい深川の……辰巳の空があくまでしずかに拡がっていました。――そこにはコンクリートのベンチも、コンクリートの藤棚も、コンクリートの土橋も、そうしたものの存在はすべて感じられませんでした。
「あしたは霽れますよ。」
わたくしは熹朔さんにいいました。
香取先生
一
「……偖我が浅草小学校訓導香取真楯先生には明治三十年本校に教鞭を執られてより在職当に三十二年の其間温厳宜しきを得て児童を教育せられたる功績は本校関係者の熟知せる所に有之候。宜なるかな昨秋御大礼に際し文部大臣より功労顕著なる故を以て表彰せられたる事や、是先生の御栄誉は勿論本校としても全国を通じて僅かなる特別功労者中に加はるべき先生を出したるは非常の名誉と存じ候。