Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

波越氏はそれを聞くと、ハッとした様に立上って、窓際に近づき、瓶の覆いの白布を取りのけて見た。同時に「アッ」という叫声。瓶の底に、一本の指が切離されて、フワフワと漂っている。

「指環が、指環が」警部はあいた口がふさがらぬ。

「実にうまい手品師じゃないか。指環の彫刻を検べると見せかけて、すばやく指を切って、指環だけ抜取ってしまったのだ。大切な証拠を抜取ってしまったのだ。指に食入っているので切らなければ抜けなかったのだよ」

「それを君は」警部は真赤になって呶鳴った。「知りながら黙っていたのか」

「ウン、あんまり見事な腕前に見とれてね、だが、安心し給え、指環はここにある」明智はそう云って、チョッキのポケットから白金の細い指環を出して見せた。

「いつの間に?」

「あの男を戸口へ見送りに立つ時さ。あいつ、まさかここにもう一人手品使いがいるとは知らなかったろう」

「アア、又君の酔狂か。それはいいが、肝腎のあいつを逃がしてしまったじゃないか。指環よりも、あいつの方が大切だ、証拠湮滅にやって来るからは、あいつこそ犯人かも知れない」

「僕はそうは思わぬ。指環のなくなったことはすぐ知れるのだ。