Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

「船を仕立ててその島へ行き、その財宝をさがそうじゃアないか」

「結構! ……是非ともそういうことに!」と三十郎も意気込んだ。

「女雛の方にも同じような秘密が、かくしてあるかもしれないねえ。どれ……」と云うと手を延ばし、梶子は女雛の冠についた、宝石へ指の先を持って行った。

この時門口の方角から、由蔵の声がきこえて来た。

「三十郎の旦那大変でーッ」

「由蔵だ!」

と三十郎は叫んだ。

「浜松の城下から帰ったと見える!」

「人形を見せては悪かろう」

すぐに梶子は不安そうに云った。

「このように高価の人形を見せたら、フラフラと出来心を起こすかもしれない」

「ごもっともで。……押し入れへでも……」

「それがいいねえ箱へ入れて。……そうして押し入れへかくすとしよう。……が、書面と島の地図とは?」

「これもひとまず男雛の胸へ、かくした方が安全らしい」

「それがいいねえ、そういうことにしよう」

万事その通りに運ばれて、人形箱は二人の手で、傍の押し入れへ仕舞い込まれた。

そこへ由蔵が駈け込んで来た。

「浜松のお城下は大変で。……謀叛人が出たので大騒ぎで……俺らは桔梗屋へ火をかけやしたが、おんなじ晩に本陣備前屋へも、火をかけた奴があったそうで。