Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
「いと易いこと!」
と右内は応じた。
「拙者と連れ立ちおいでなされ、お逢い出来るでござりましょう。……が、その代り萩丸様は……」
「民弥様にさえ逢えましたら、萩丸様などどうでもよいので、そなたへお渡しいたしますとも」
「忝けのうござる、しからば拙者へ……」
「いえいえ」
と不意に梶子は云った。
「民弥様のお手へ渡しましょうよ」
「…………」
「あの人の功にしましょうよ」
(ハハン)
と右内は苦笑して思った。
(この女松浦氏に恋しているな)
「さようか」
と右内はこだわろうともせず、
「松浦氏は我々の同志、それへお渡しくだされましても、我々にとっては同じこと、しからばそのようにしていただきましょうぞ。……さあしからば戦場へ!」
「参りましょう」
と馬首を揃え、二人は一散に走り出したが、その時戦声烈しくなり、鉄砲の音も高くなり、忽ち行手から算を乱し、大勢の人影が走って来た。
衆寡敵せず青塚勢が、連合軍に追い立てられ、逃げ走って来たのであった。
殿となった松浦民弥、数人を斬った血刀を揮り、返り血かそれとも負傷した血か、全身に血汐を浴びながら、追い縋る敵を斬り払い斬り払い、一方味方を盛り返すべく、