Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
「これは初耳、さようでござるか」
「それが真実なら面白うござるな」
嘉門までが愉快そうに云った。
「実は」
と右内が、にわかに真面目に、だが少しばかり気恥ずかしそうに云った。
「実は拙者もその伝説を、以前少なからず信じましてな、ひそかにこの島へ渡りまして、それとなく、宝さがしをいたしましたので。で、比較的この島の地理を、存知おるような次第でござる。……そのため大切の党の軍用金も、この絶対安全の地へ、隠匿致しました次第でもござる」
「ははあ」
と兵庫は胸に落ちたように云った。
「何故このような不便の島などへ、好んで軍用金を隠匿したものかと、拙者実は心ひそかに、不思議に思いおりましたが、そのような事情がありましたのか」
この島の深林地帯の、ずっと奥の一所に、巨大な岩山が出来ていた。
洞窟なども幾個かあった。
その一つの洞窟の中に、刃三十郎と菊女とがいた。
数日前にこの島へ来、そうしてここへ来たのであった。
洞窟の中は薄暗かったが、でも入り口から陽が射していたので、夕暮れほどの明るさはあった。
洞窟の外の林の中では、三十郎が連れて来た、内地からの無頼漢や、山男のような島の住人が、大勢ガヤガヤ騒いでいた。