Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

(が、この際に松明をつけて、人が洞の中にいるということは、俺にとっては幸せだ)

その松明の持ち主は、いずれは窟外へ出るだろうから、その火について行きさえすれば、自分も洞外へ出ることが出来る。

こう思って安心はしたのであった。

(まず何者か確かめることにしよう)

――で、足音を忍ばせて、三十郎はそっちへ歩いた。

松明の主は二人であった。

(や、兵庫と右内とだわい)

三十郎はギョッとしながら思った。

その二人がやはり明暦義党の同志の、鵜の丸兵庫と五十嵐右内――その二人であったからである。

(では、彼らもこのお蔵の秘密を、俺と同じように知っていて、それで探しに来たものと見える。充分警戒しなければならない)

で、三十郎は近寄ろうとはせず、二人の後からついて行った。

兵庫と右内とは岩壁の面へ、石筆で記しをつけながら、しずかに先へ進んで行った。

四筋あるという洞の口の、南の側の一筋から、二人は入り込んで来たのであった。

最初の二人の目的は、この洞窟の北側の口(それがこの洞の正面なのであるが)そこを占領しているという、山男のような多数の人間の、何者であるかを取り調べ、場合によっては追い払ってやろう。