Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lisez 石狩川 (いしかりがわ) de 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 253 535 caractères · 506 écrans

Aozora Bunko

そして向う側には、みずから提言して、「開拓の主旨に沿わん」と云った武家たちの意気だけが煙のように漂っていたにすぎない。とつおいつしたあげくに、漸くこれはと思う土地が見つかったところだ。

「主事!」と邦夷は呼びとめた。

めずらしく激しい声であった。捉えどころのない侮辱が彼の脳裡に翳った。それはまた反射的に阿賀妻の胸を打った。

彼は路傍に身をさけて立ちどまった。

邦夷はせかせかと云った。

「早速に郷里のものどもを連れてまいろう、部落をうち樹てねば、うち樹てねば」

「左様でございます、そのためにも――」と阿賀妻は足を早めた。

道には朽ち葉が落ちた。ぴンと立った大葉子の穂が草鞋に蹴られて小さな実を散らした。

林がとぎれて、かッとあたりが明るくなってそして、サッポロが現われた。これはもうりっぱに街になっていた。白い家が列をなして建ち並んでいたのだ。古い掘割りは浚えられ、新しい川になっていた。透明な水をたっぷり湛えて、高い秋の空をまッ蒼に、底なしの深さに映していた。その堀ばたにはよもぎがぼうぼうとしげって灰色の花をつけ、間に挾まった野菊が、よく見ると、うす紫の花を蓬のかげで咲かしている。