Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 062 caractères · 276 écrans

Aozora Bunko

四

こう言う平次の言葉には自信が充ち満ちておりました。

四

小僧の兼吉を伝法院の門前まで走らせると、平次の予言した通り、易者の観相院は三日前から顔を見せないという話、近江屋夫婦も今さら呆気に取られましたが、その代り、死んだと思った娘のお雛が、あるいは生きているかも知れないという新しい望みが湧いたわけです。

「この上は見るまでもありますまいが念のためにお墓へ案内して下さい」

銭形の平次、近江屋治兵衛、それに番頭が一人、鳶頭が加わって橋場の寺へ駆け付け空柩を葬った墓を見ると、巧みに誤魔化してはありますが、発掘した形跡は疑うべくもありません。

「御安心なさい。お嬢さんはきっと無事で還りましょう」

平次はこう慰めておいて、一たん自分のところへ引取りました。

後で、近江屋治兵衛、死んだと思ってあきらめていた娘が、たぶん無事に生きているだろうとなると、居ても立ってもいられない、恐ろしい焦躁に悩まされます。

「いっそのこと、娘を返したら、大金をやるという高札でも出してみようか。慾にころんで空葬まで出さしたくらいだから、金高次第では、娘を返す気になるかも知れない――」

物持の人の親らしい考えで、平次が止めるのも聴かず、役所の許しを得て、江戸の目抜きの辻々に、真新しい「尋ね人」