Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 062 caractères · 276 écrans

Aozora Bunko

銭形平次捕物控

一

一

「平次、少し骨の折れる仕事だが、引受けてはくれまいか」

若い与力の笹野新三郎は、岡っ引風情の銭形平次に、こんな調子で話しかけました。

「口幅ったいことを申すようで恐れ入りますが、お頼みとあれば、どんな事でも、旦那」

先代から厄介になっている銭形の平次としては、首をくれと言われても、断られた義理ではありません。それに平次も笹野新三郎に劣らず、若さと覇気と、感激性を持っていた頃のことです。

「ほかではない――、先ほど一人の老女が訪ねて来て、大変なことを頼んで行ったんだ」

「ヘエ――」

「四谷北町の小永井鉄馬殿、二百五十石を食んで、安祥旗本の有名な家柄だ――、その方が中風で、弟の滝三郎というのが後見をしているが、どうも面白くないことがある」

「ヘエ――」

「というのは、鉄馬殿は公儀へお届け済みの病人、半身不随で身動きも自由でないのを幸い、手の付けようのない放蕩者で一時勘当までされた、弟の滝三郎父子が乗込み、兄の鉄馬殿を、土蔵の中に押し込めて、犬猫のようなひどい目に逢わせ、自分が兄の家を乗っ取って、倅文五郎に跡を継がせるつもりらしいというのだ」

「ヘエ――太え野郎があったもので」